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2008年11月17日 (月)

電車道 第六十九回

鉄道線を持つバス会社は社会的に信用度が違う。

10月末に逝去された、蒲原鉄道株式会社社長の故・茂野新一氏の言葉である。
一般路線・高速バスの運行や旅行代理店業務など、
鉄道会社で取り扱う商品は一流である。
これは鉄道会社の持つ力の大きいことを表している。

鉄道敷設にあたって沢山の免許状や許可証が必要になる。
運転時刻も申請認可が必要。
線路や駅、車両は勿論、
線路用の土地、信号機、鉄橋…すべてを自社で揃える。
莫大な費用と労力をかけて開通し、鉄道線は地図に載る。

どんなに急いでいても、救急車や消防車も遮断機が降りたら全ての道は鉄道に譲られる。
どんなに小さな鉄道でも、鉄道には優先権がある。
それは、いかに昔から鉄道の運ぶ人や物を待つ人が多かったかを表しているのではないか。

鉄道の持つ力。
鉄道の生む力。

大正十一年、新潟県で最初の電気鉄道を走らせて七十七年、
新潟県最後の私有鉄道として走った蒲原鉄道。
祖父が作った鉄道を孫の私が潰す皮肉になったが、
私の目の黒い内はバスになっても「蒲原鉄道」である。
と仰っていたのも印象的な言葉である。
そこには、鉄道に対する敬意と誇りが表れている。
ずっと鉄道人として関わっていたかったのかもしれない。

当保存会は蒲原鉄道様からも沢山のご厚意を頂いております。
謹んで御冥福をお祈りいたします。

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